自己破産する際に、こっそり財産を隠した場合、見つかるとどうなる?

自己破産をする場合に、一定以上の金額の財産に関してはすべて差し押さえられ、その差し押さえられた財産は処分され、お金を作り、それを債権者に分配し、それでようやく免責され、自己破産が成立します。財産の処分だけは避けたいという場合にこっそり財産を隠して、逃れようとするケースがありますが、この場合見つかると色々と面倒なことになります。

通常、自己破産の申請の際に資産目録を作成し、今ある資産のリストを裁判所に提出しなければなりません。このリストを見て、差し押さえを行い、処分を始めていきますが、このリストにあえて載せず、裁判所に報告しないという人がたまにいます。調査にあたっては、直接家に乗り込み、手当たり次第に調査するということはせず、あくまで資産目録の中で調査を行います。しかし、預金口座や給料明細などお金の入りと出に関する流れは少なくとも2年間は調査されます。例えば、この間に自動車に関する税金を払っていれば、自動車の所有が疑われ、明細で保険料が控除されていれば、保険の存在がクローズアップされます。

免責を認めるかどうかの過程においてこうした事実が発覚した場合には免責が認められず、自己破産は成立しないということになってしまいます。一方、免責がなされた後に財産隠しの事実が明らかとなった場合、その免責は取り消しとなり、しかも、詐欺破産罪という罪に問われることになります。詐欺破産罪は10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金という重罪となっています。そして、詐欺破産罪で有罪が確定した瞬間、免責の取り消しということになってしまいます。免責されてしまえばこっちのものだと思っている人が多くいますが、そのようなことはありません。財産の名義変更が急に行われ、その後、免責が決定してからその財産を取り戻そうとする悪質なケースもあります。財産隠しはすべてを台無しにするため、絶対にしてはならない行為といえます。